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個人事業の開業届出書を提出する意味と必要性。

尾島です。


アフィリエイトやせどりなどのサイドビジネスで、

それなりの収入を実際に得られるようになってくると、


「それを事業として届ける必要があるのか」


という事を疑問が湧いてくると思います。


もしくは、どのような段階、条件が揃った場合に、


「開業届け」


にあたるものを提出する必要が生じてくるのか。


今日はそんな「開業届け」の意味と必要性について講義してみます。

個人事業の開業届出書を提出する意味と必要性。


ここで取り上げる「開業届け」にあたるものの正式な名称は、


「個人事業の開業届出書」


にあたるものになります。


文字通り「個人事業」の「開業届け」にあたるもので、

その提出先としては「管轄の税務署」です。


つまり、この「個人事業の開業届出書」は、

あくまでも「税務署」に提出するものであって、


・市町村(区役所、市役所)

・警察署(警視庁)



などに届けるものではありません。


この時点で何となく予想はつくと思いますが、

あくまでも「税務上の手続きの1つ」だという事です。


言い方を変えると、ネットビジネスなどの副業で身を立てる場合や

個人で事業を始めていくという場合に必要となる「届け出」は、

この「税務署」に対しての「個人事業の開業届出書」のみで、

基本的に市町村や警察署に届けるようなものは何もありません。


もちろん「業種」によっては然るべき届出や許可の申請も必要ですが、

それが義務付けられていないような業種であれば、そのような届け出は、

税務署に対しての「個人事業の開業届出書」のみで問題ないという事です。


例えば「せどり」等の場合は古物商の許可申請を

管轄の警察署に対して行う必要がありますが

アフィリエイトなどの広告ビジネスに関して言えば、

税務署以外への届け出や申請はとくに不要と考えて問題ありませんね。


ただ、厳密に言うとこの「個人事業の開業届け」も

それを届け出なかったからと言って何ら罰則などがあるわけではありません。


一応、開業をしたら1カ月以内に所轄の税務署に提出する事になっていますが

この提出期限についても、何ら強制、罰則があるものではないわけです。


まあ、届けなくて良い・・・というと、少しニュアンスが違うのですが、

実質的に届けなくても「何も弊害となる事は生じない」のが実状です。


ですが、届けない事で罰則や弊害(マイナス)はありませんが、

届け出を出す事による明確な「メリット」は存在します。


それがまさに「税務面(税金)」におけるメリットなわけです。


個人事業の開業届出書を税務署に提出するメリット。


個人事業の開業届出書を税務署に提出するメリットとしては、


・給与所得以外の収入を事業所得として申告できる

・青色申告を行えるようになる


大きく分ければこの2つです。


まず、多くの人が受け取る「収入」にあたるものは、

会社などから所得税などを差し引かれた状態で支給される


「給与所得」


と、それ以外のところから支払われる「報酬」に分けられます。


せどりなどの転売ビジネスで得た「転売収入」や、

アフィリエイターとして稼いだ「アフィリエイト収入」は、

会社などから支給される給与所得とは別モノになるわけですね。


ただ、このような給与所得とは別の「報酬」にあたるものは

本来であれば「雑所得」というものに分類されます。


ですが、個人事業の開業届出書を税務署に提出すると、

この「雑所得」を「事業所得」として申告できるんです。


・雑所得

・事業所得



この違いは名称の通り明白で、前者の「雑所得」が言わば


「本業以外に得たその他の所得(収入)」


という位置付けになり、後者の「事業所得」が


「特定の事業で得た所得(収入)」


という位置付けのものになります。


税務上のそれぞれの違いとしては、

前者の雑所得では基本的に「経費」という概念がなく、

その「雑所得」がそのまま「収入」になってしまう事が多いです。


対して事業所得はあくまでも事業で得た所得となるため、

その事業内において要した出費を「経費」として計上できるため、


事業所得 - 経費 = 収入


という形で最終的な収入を申告できます。


要するに雑所得では認められないような「経費」が、

事業所得としてであれば、認められるようになるわけです。


そのような「経費」にあたるものが何も無ければ、

その収入を雑所得で申告しても事業所得で申告しても変わりませんが、

基本的に経費にあたるものが「何もない」という事は考えられません。


アフィリエイトなどのネットビジネスであっても、


・パソコン本体の購入費

・マウス、プリンタ、インクなどの備品の購入費

・同業者との打ち合わせで要したお茶代、コーヒー代などの会議費

・仕事仲間と飲みに行った場合の交際費

・打ち合わせ、買い出しの際に要した交通費

・本や情報商材を購入した際の購入費

・自宅で仕事をしている場合の家賃の一部



などなど、これらも全て事業所得として申告する場合は「経費」に出来ます。


上記のような費用を全て、事業遂行上の「必要経費」にできるわけです。


当然、これらを経費にできるかどうかで収入は大きく変わってきます。


アフィリエイトで年間300万円の報酬を稼いでいたとして、

上記の経費を合算いた金額が年間100万円ほどになる場合は、

雑所得で申告した場合は300万円に対しての税金がかかりますから、

ザックリと所得税、住民税で40万円くらいにはなるはずです。


対して、事業所得で申告する場合は300万円に対して、

100万円の経費を差し引いた200万円に対しての税金になりますので、

所得税、住民税を合算した金額はザックリと20万円くらいです。


これくらいの収入と経費でも20万円ほど税金が変わってくるんですね。

※そこに本業の収入が別にあると、更に税率、税金の額は大きくなります。


要するに、アフィリエイトなどで稼ぐ金額が増えれば増えるほど、

上記で挙げたような出費を「経費」に出来た方が税金が安くなりますので、

個人事業の開業届出書を税務署に提出した方が良いという事になります。


個人事業の開業届出書を税務署に提出する事で、


「個人で事業を行っている事業者」


と税務署側に認められる事になり、経費が認められるようになるわけです。


逆にその届出を提出していないと「事業者」とはみなされないため、

本業以外の収入は全て「雑所得」となり、経費が認められなくなります。


その分だけ、多くの税金を取られてしまう事になるということです。


更に税務上の優遇を受けられる青色申告。


また、個人事業の開業届出書を税務署に提出すると、


「青色申告の承認申請書」


というものを、同じく税務署に届けられるようになります。


これは事業者のみが申請できる申告書類になるのですが、

この「青色申告」を行えるようになると、

更に税務上で有利な優遇を受けられるようになるんです。


実状として、個人事業の開業届出書を税務署に提出する際は、

この「青色申告の承認申請書」の方も併せて提出するのが一般的で、


「青色申告を行うために個人事業の開業届出書を提出する」


という人も実際のところ、多いんじゃないでしょうか。


この「青色申告」に対して「白色申告」というのがありますが、

基本的に事業者が「青色申告の承認申請書」を出さなければ、

その事業者は「白色申告」を前提に税金が算出される事になります。


この「青色申告」と「白色申告」の違いや、

どれくらいの税務上の優遇や税金の違いが出るのかは、

追って、その違いを詳しく言及する講義をしたいと思いますが


・給与所得以外の収入を事業所得として申告できる事

・青色申告を行えるようになる事


この2つが個人事業の開業届出書を税務署に提出する、

その大きな「メリット」として挙げられるものです。


一応、その段階としては個人事業の開業届出書を提出すると、

その時点で「事業者」としての申告が行えるようになるので、


「事業所得」


としての申告を行えるようになり、経費が認められるようになり、

更に「青色申告の承認申請書」を提出すれば、


「青色申告」


が行えるようになり、更に税務上、有利な申告が出来るというイメージです。


アフィリエイトやせどりなどのフリーランスな事業で、

実際に手にする収入が増えていくほど、

その収入は「事業所得」として申告する方が得になりますので、

ある程度の収入が入り始めた段階においては、


「個人事業の開業届出書」


は管轄の税務署に提出するようにしてください。


そのような収入を全て「雑所得」で申告するほど、

基本的には税金を多く取られますので「損」だと思います。


ただ、本業とは別の完全な「副業」として、

転売ビジネスやアフィリエイトなどをやっている人は、


「本業(会社)の方にそれがバレるとまずい・・・」


という考えから、個人事業の開業届けを提出する事や、

その副収入を申告する事自体を迷われるケースがあるようです。


ただ、本業(会社)にバレるとまずいから・・・という考えで、

所得そのものを「隠す(申告しない)」というのは、

会社に副業を隠す事以上に非常に「リスク」が高い事ですし、

それがバレる可能性の方が遥かに高いのが現実です。


その辺りについてを言及している税務講座もありますので、

もし、興味があればこちらの方も併せて参考にしてみてください。


副収入の納税、税金で会社に副業がばれる事を防ぐ方法。

住民税を「自分で納付」するようにすれば副業、副収入はバレない?



以上、個人事業の開業届出書を提出する意味と必要性についてでした。


ここで少し触れた「白色申告」と「青色申告」の違いについては、

こちらの講座も併せて参考にして頂ければと思います。


>白色申告と青色申告の違い。メリットとデメリットについて。(執筆中)


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2017年3月14日 | コメントは受け付けていません。 |

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