成り上がりジャポン出演者による神回?マネーの虎、大食いラーメン店編考察。

尾島です。

マネーの虎に学ぶビジネス学講座。

今日はこちらの

「大食いラーメン店開店編」

を考察してみます。



マネーの虎、大食いラーメン店編考察。


プレゼンターは35才の元子役タレントで無職の男性。


大食いラーメン店開店の為の資金として、

希望した金額は1000万円でした。


「日本一のラーメン屋をやりたい」


という一言から始まったこの志願者のプレゼンテーションですが、

この「村野達郎」さんという志願者さん。


実はここ最近、地上波で放送されている、

有吉弘行さんがMCをつとめる、


「有吉ジャポン」


という番組の「成り上がりジャポン」という企画にも、

その「参加メンバー」として普通に出演されておられました。


この「成り上がりジャポン」という企画は、

下流社会で生活する成功願望を持った志願者が、

現在、成功を掴んでいる飲食店経営者のもとに集まり、

その経営者が出題する数々の試験に合格すると


「その経営者の傘下でオーナー店長になれる」


という、ある意味マネーの虎にも通じるものがある企画で、

そこに50歳になった、この志願者が普通に出演していました。


有吉ジャポンの放送では貯金額0円、

母親が残した不動産の管理人としてその管理人室に住み込み、

一応は、その不動産の「管理人」として生計を立てているようですが

生活はまさにギリギリの状態との事・・・。


今回取り上げるマネーの虎への出演時も、

大食いラーメン店の開業資金を志願し、

有吉ジャポンではラーメン店のオーナー店長に志願するなど、

ラーメンに対する愛情は非常に深い方なのかもしれません。


そんな「たつろう」さんこと、村野達郎さんの

マネーの虎、出演時におけるプレゼンテーションの考察ですが、

この放送回はマネーの虎好きの中でもなかなか好評なようで、


「神回」


の1つとして挙げている人も多い人気のある放送回の1つです。


ただ、この放送回が「面白い」とされているのは、

私などがビジネス的な感覚で捉えている「面白さ」ではなく、

単純な「テレビ的な面白さ」という視点を前提とする評価で、

この放送回では、あの「なんでんかんでん」の社長、


なんでんかんでんフーズの川原ひろし社長


と、この志願者が普通に口論を始めます(笑)


まあ、口論というほどのものでもないのですが、

志願者の「たつろう」さんが、川原ひろし社長に対し、


「なんでんかんでんのラーメンはうまくない」


と発言。


その発言に対して、川原ひろし社長が


「ふざけんな!うまいよ!!」


と激怒するという爆笑?シーンがあるんです。


まあ、確かにこのシーンは笑えますので、

この「大食いラーメン店開店編」が神回と言われるのは、

そのワンシーンのテレビ的な面白さによるものかと思います。


そんなこの「大食いラーメン店開店編」の志願者、

たつろうさんが提唱した「日本一のラーメン屋」というのは、


「自分のような大食いな人間を満足させられる日本一のラーメン屋」


というものであり、そのコンセプト自体は、

現状のラーメン業界を見る限り、

意外に悪いものではなかったのではないかと思います。


それこそ、今現在の時点で、このような路線を走っているのは、


「ラーメン二郎」


などであり、おそらくこのマネーの虎が放送されていた頃は、

ラーメン二郎もそこまでの知名度がある店ではなかったはずですので、

このような「大食い向けのラーメン店」というのは、

間違いなく、それなりの需要があったものと考えられます。


ただ、どんなにそのコンセプトや狙いが良くても、

ラーメン店に関して言えば、とくに「味」が全てなので、

これに関しては、ハッキリ言うと経営戦略がどうとか、

そこだけでは判断が付かないところが大きいというのが実状です。


それこそコンセプトやら経営戦略やらが全て駄目でも、

ラーメン店に関しては、本当に「味」だけでも、

長い目で経営していれば上手くいく種類の飲食店だと思います。


逆にその「味」が駄目なら、本当に何をやっても駄目でしょうね。


そういう意味では、ラーメン店というのは、

もっとも「味」だけで経営の良し悪しが決まってしまう、

味こそ全てな飲食事業の1つじゃないかと思います。


ただ、この「大食いラーメン店開店編」の志願者、

たつろうさんがこの時のプレゼンテーションで提唱していたのは、


「麺2玉が並みの最低ラインでそこから3玉4玉を追加出来る」

「そのボリュームで600円の値段でラーメンを出す」



など、とにかく「量」の事しか頭にない様子で、

本当にそこばかりの捉われるようであれば、

どんなに「量があって安いラーメン」を出していっても、

そのお店が流行るという事は無かったと思います。


それこそさほど上手くも無いラーメンの量が多いというのは、

ラーメン店としては、ただのマイナスポイントでしかなく、


「味を二の次にして量の多いラーメンを食べたい」


というお客さんは掴めるかもしれませんが、

さすがに大食いの人でもそういう人は一握りです。


何より、その方針ですと本当に大食いの人以外は寄り付かない為、

そこまで特化してしまうとラーメン店としてやっていくのは

ハッキリ言って「厳しい」としか言いようがありません。


ラーメン二郎などは、確かにボリュームがハンパ無いラーメンですが、

さほど大食いではない人がその味に魅了されているケースもあり、

意外にさほど大食いではない女性のお客さんも見られるお店です。


大食いをターゲットにするからと言って、

本当に大食いしか寄り付かない店にしてしまっては、

やはりラーメン屋としての経営は厳しいんじゃないかと思いますね。


「ラーメン」に関する興味深い論議。


ラーメン店の開業が題材の放送回を考察している以上、

その論点はやはり「ラーメン」に集約されてしまう事になりますが、

この「大食いラーメン店開店編」では1点、

ラーメンについて非常に興味深い論議が交わされています。


それはラーメンにおける「替え玉」というシステムが、

アリなのか、無しなのか、という論議です。


替え玉と言えば、九州豚骨ラーメンには付き物のサービスで、

当然、川原ひろし社長の「なんでんかんでん」でも、

替え玉のサービスは普通にやっていたわけですが、

そこにこの志願者がこのような批判を述べていました。


「料理は暖かいものは暖かい状態で食べて貰うべきであり、

 冷たいものは冷たい状態で食べて貰うべきである。」



これは一理ある理屈だと思いますが、

この理屈に対して「替え玉」というサービスは、

冷めたスープに麺を足していくという時点で、

この志願者的には「頂けないサービスである」と主張しました。


故に、この志願者は、2玉、3玉分の麺を

初めから調理して1杯のラーメンとして出していく事が、

飲食店でお客さんに提供する料理(ラーメン)として、

理想であり、在るべき形ではないかと主張したわけです。


この主張にも川原ひろし社長は怒った態度は示したものの、

とくに論理的な「反論」は一切出来ていませんでした。


一応、志願者の方は志願者なりの「理屈」を添えて、

替え玉を否定し、自身の方針の正当性を主張したのですから、

ここは川原ひろし社長なりの理詰めの反論が欲しかったところですね。


とは言え、この志願者の意見は、現状のラーメン業界を見る限りでも、

ただの個人的な「好み」にそれらしい理屈を加えているだけに過ぎず、

世の中の大半の人は、2玉、3玉を一気に予め盛り付けたラーメンより、


「食べたい人だけが追加でお金を払って替え玉を注文できるラーメン」


の方を好む傾向にあるというのが現実だと思います。


率直なメリット、デメリットを考えても、

2玉、3玉分ものラーメンを食べれない人は、

既にその大盛りラーメンを注文するメリットが何もありませんし、

食べている途中に麺がどんどん伸びてしまうデメリットもあると思います。


そう考えると、大半の人は、


・食べたい人だけが追加で麺だけを注文できる事

・食べている途中で麺が伸びていくのを防げる事



このようなメリットがある替え玉のあるラーメンを選ぶ可能性が高く、

予め2玉、3玉分の麺が調理されたラーメンは、

全般的にデメリットの方が大きいと感じる人が多いはずです。


何よりこのマネーの虎が放送されていた頃は、

「つけ麺」というスタイルのラーメン屋が

そこまで流行っているような時代では無かったと思いますが、

今は「つけ麺」のラーメン屋も数多く流行っているような時代です。


それこそ「つけ麺」のラーメンに関して言えば、

冷たい麺をスープに付けて食べるスタイルも多く、


「食べ進むごとにスープの温度が変化していく事」


を前提にスープを作っている「つけ麺」の専門店もあるくらいです。


そして、そういう店でも流行っているラーメン屋はたくさんあるので、


ラーメン = 暖かくなければおいしくない


というのは言わば「固定概念」に近いものだという事ですね。


少なくとも、


「替え玉のラーメンより予め2~3玉の麺を入れたラーメンの方がいい」


というのは、完全にこの志願者の好み、主観でしかなく、

これは大多数の消費者からするとマイナスでしかない方針だと思います。


「大食いラーメン店開店編」の結末。


ただ、この「大食いラーメン店開店編」は意外な方向に流れます。


結論を言うと、散々と怒りをあらわにしていた、

なんでんかんでんフーズの川原ひろし社長が、

条件付で1000万円を投資する形でマネーが成立しました。


事の発端は、高橋がなり社長が、


「オレが給料を出すから、川原さんのところ(ラーメン屋)で、

 川原さんがいいというまで修行して来い。」



という事を打診し、それを受けて川原ひろし社長が、


「ウチの店でオレが納得出来るまで修行するなら、

 オレが納得出来た段階でオレが金を出す。」



と、ほぼ勢いでそういう展開になったという感じでした。


ただ、高橋がなり社長にしても、川原ひろし社長にしても、


「どうせ、コイツは途中で投げ出すだろう」


というところを見越した上で、

このような提案をしていったところもあると思います。


事実、その後の展開としても、この志願者はその「初日」から、

川原ひろし社長の「なんでんかんでん」には現れず、


「今回の話自体を辞退する」


と申し出てきたのが、その最終的な結末でした。


その経緯を経ての「有吉ジャポン」への出演ですからね。


このマネーの虎、出演から10年以上の時を経て、

結局、ラーメン店オーナーになれるという企画に参加したわけです。


ちなみに、有吉ジャポンの企画でも、

この志願者さんは普通に落選してました。


このマネーの虎の顛末を考えれば、当然と言えば当然ですけどね。


ちなみにこの志願者はこのマネーの虎出演時から、

親が所有する不動産に住んでいるという話をしていますので、

そんな生活をこの当時から10年は続けてきたのかもしれません。


持つべき者は「親」なのかもしれませんが、

その環境が逆にこの人を駄目にしているところもあるかもしれません。


以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、


「大食いラーメン店開店編」


の考察でした。


他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。

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2016年6月30日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリー:マネーの虎ビジネス学

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