マネーの虎、第2のモーニング娘プロデュース編考察。

尾島です。

マネーの虎に学ぶビジネス学講座。

今日はこちらの

「第2のモーニング娘プロデュース編」

を考察してみます。



マネーの虎、第2のモーニング娘プロデュース編考察。


プレゼンターは24才のホストクラブ店員。


第2のモーニング娘プロデュース事業の資金として、

希望した金額は2500万円でした。


この放送回でプレゼンされたビジネスモデル?は、

一部のマネーの虎ファンの間で


「早すぎたAKBビジネス」


とも評されているもので、

志願者の着眼点の良さが評価されている傾向にあります。


ですが、そのプレゼン内容を実際に聞く限りでは、

少なくとも秋元康さんが仕掛けたAKBビジネスとは、

全く持って「似て非なるもの」だと思います。


確かにこの志願者は、


「第2のモーニング娘を生み出したい」


というような事を口にしていますが、

この志願者の言う「第2のモーニング娘」というのは、


「アイドル路線の芸能プロダクションを作る」


という事でも、


「芸能界でアイドルを育てる」


という事でもなく、ただ単純に、


「歌って踊れるような女の子達をステージに立たせる、

 ショーメインのキャバクラを作りたい。」



という、言わば「水商売」の経営プランを提案していたに過ぎず、

言うまでも無く、これはAKBビジネスはおろか、

当時、一世を風靡していたモーニング娘とも、

さほど関係の無いビジネスモデルを提案するものでした。


ただ、この志願者があえて、


「第2のモーニング娘を生み出したい」


という事を発したのは、その当時のモーニング娘が、


「次々と新メンバーの追加やメンバーチェンジを重ねる」


といった、当時としては非常に珍しい方針で、

アイドルグループとして人気を博していたところに着目し、

そのような方針をキャバクラの営業に取り入れる事で、


「お客さんを飽きさせないキャバクラ経営が出来る」


というような事を提唱したわけです。


まあ、これを「劇場型アイドル」という形で展開したのが、

秋元康さんのAKB48であり、この志願者はそれに近い事を


「ショースタイルのキャバクラ」


でやりたかったんだと思います。


ですが「お酒の場で接客を伴う」という時点で、

そこに働くキャストはあくまでも「キャバ嬢」ですから、

当然ですが「キャバ嬢」と「アイドル」は全く違います。


アイドルはあくまでもアイドルとして、

ファンとの間にある程度の「距離感」が必要ですから、

キャバクラでは「売れっ子のキャバ嬢」は育っても


「カリスマアイドル」


のような女の子は絶対に生まれません。


言っても「お金を払えば一緒に酒を飲める」のがキャバ嬢ですから。


ただ、この志願者の言う「第2のモーニング娘」は、

あくまでもそのスタイルや方針のようなものを

ショースタイルのキャバクラに取り入れるという話であって、

世間一般的に言われるような「スター」や「アイドル」を

自分の手で生み出したいという事では無かったと思われます。


あくまでも「そのキャバクラ内」で、

そのようなスター性、アイドル性のある女の子が出て来れば、

そのお店は儲かるというのがこの志願者の算段であり、

それを「第2のモーニング娘」と称してプレゼンしたわけです。


志願者の実績にブチ切れ、体質した加藤和也社長


こうしたショーメインのキャバクラ開店を志願した志願者に、

マネーの虎達が「経歴」「経験」を訪ねたところで、

ちょっとした「事件」が起こります。


その発端は、志願者が「水商売」に携わってきた実績として、


「厚木のキャバクラで店長として月に3000万円を売り上げた」


という事を主張した際に、美空ひばりさんの息子である、

ひばりプロダクションの加藤和也社長が、


「ふざけんな。」


と、その実績を一蹴。


その志願者の実績を「嘘である」とした決めつけ、


「月3000万なんて、ありえねーだろ。」


と席を立って退室してしまったのでした。


加藤和也社長は「その筋の数字には詳しい」と言って、

そのまま席を立ち、退室していったのですが、

どんなに「その筋に詳しい」とは言え、

話の流れ、段階的に加藤和也社長の判断は、、


「どう考えても早すぎる判断だった」


と思います。


加藤和也社長が「月に3000万」という数字を

どのように捉えたかのかにもよりますが、

志願者の言う「売上3000万円」という数字であれば、

キャバクラであればとくに「不可能な数字」ではありません。


まあ、平均値よりはかなり「高い数字」なので、


「疑う」


というレベルならまだ頷けるところですが、

嘘と決めつけて席を立つのはやはり「早かった」と思います。


可能性としては決して「ありえない数字」ではないので。


ただ、そこからこの志願者が挙げていった、

その数字の内訳的なところには少し違和感があったのも事実です。


その志願者曰く、130坪ほどの店舗で女の子35人程度、

男性従業員(ウェイター)が4~5名の計40人体制。


週一日の休みを考慮すると1カ月あたりの営業日数は25日ほどで、

1カ月の売上が3000万円という事は1日あたりの売上が

140万円ほどという計算になります。


そしてその損益分岐点が2500万円ほどだったと言うのですが

まずキャスト40名体制で3000万円の売上という事は

キャスト1人あたりの平均売上が70万円を超える計算です。


1カ月の売上3000万円はともかくとして、

全てのキャストが平均で70万円の売上を上げているというのは、

特定のキャバ嬢が大きな売上を上げていると考えても、

これはかなり「高すぎる数字」というのが現実だと思います。


全てのキャストが平均70万円以上を売る店なんて、

そうそうあるものではありませんからね。


まあ、それでも「不可能な数字」ではないので、

いずれにしても加藤和也社長の早期判断は、

水商売業界に「詳しい」というなら尚の事、

明らかに何かを勘違いした判断だったとしか思えません。


そんな加藤和也社長の退室騒動の中、

この志願者に好意的な意見を示していたのが


「歩く10億円」


こと「株式会社よし川」の吉川幸枝社長です。


ただ、そこまでのプレゼンテーション段階で、

さほど志願者を評価できるようなところは、

私的には無かったように思えますので、

これは単純に加藤和也社長の退室騒動を踏まえて、

志願者に同情を寄せた上での好意的態度だった可能性もあります。


とは言え、それなりに好意的な吉川幸枝社長に対しても、

この志願者は、自分が「よかれ」と思い、口に出した


「今日は実はおじいちゃんの葬式だったのですが、

 チャンスを掴む為にマネーの虎を優先した」



という身の上話で逆に自分の評価を下げてしまうのです。


「あなた、一番大切にしなければならないのは家族よ」


まさに女性らしい。


そして年配者らしい反応で、吉川幸枝社長も

それまでの好意的な態度を急変させたのでした。


この志願者の敗因。


まさにこの志願者は自分が「よかれ」と思い、


「家族の葬式も差し置いてでもこっちを優先した」


というところから自分の「やる気」や

成功願望の強さをアピールしようとしたものと思いますが、

結果的にこの一言がほぼ全ての社長達に対して、


「マイナス印象」


を与えてしまう結果になってしまったわけです。


ただ、これはそれが正しい、正しくないではなく、

そこに並ぶ社長達からお金を出してもらいたかったのなら


「既に経済的成功を果たしている年配者の価値観や考え方」


は、ある程度は「客観的」に捉えておくべきであり、

この志願者はそれが全く出来ていなかったものと思います。


この志願者及びこのプレゼンテーションはまさにその一点で、

その辺りの「甘さ」は、この志願者の身なりにもそのまま出ていました。


・金髪にサングラス

・そのサングラスを外す事なくプレゼンを始める



このようなところも、明らかに、

年配者達を相手にする上ではマイナスだったと言えます。


それこそ、葬式云々のくだりについては、

若くして成功しているような社長さんであれば、

それを評価してくれる可能性もあったと思いますし、

とくにマイナス印象を持たれない可能性は大いにあったと思います。


この放送回には出ていませんでしたが、


安田久社長


あたりは、わりとこの辺りはドライに割り切って、

そういった成功願望の強さを評価していたかもしれません。


ですが、やはり経済的な成功を手にしている年配者であれば、

それこそ「両親」や「祖父母」を軽んじるような発言は、

まず良い印象を持つはずが無いというのが実情だと思います。


この志願者はその辺りの認識が甘く、

言わば「年配者転がし」が下手だったわけです。


年配者に対して、どういう発言が好印象になり、

どういう発言がマイナスになってしまうか。


その辺りの経験や配慮が全く足りていなかったわけですね。


また、その「見た目」についても、

それなりに成功しているような経営者であれば


「人が見かけではない事」


を十分に心得ているものだと思いますし、

見た目でその人のビジネスプランや、

その人間性自体を直に評価するような事は無いはずです。


ですが、やはり大多数の年配者は、

見た目やその印象で人を判断する傾向、

判断してしまう傾向にある事が「現実」ですので、


「本質的には見た目なんて、全く関係無い」


という考え方を持っているような経営者であっても、


「その傾向、現実を客観的に捉える事が出来ているか」


というところを評価の対象にする事は大いにありえます。


年配者達を目の前に事業のプレゼンをして

そこで「出資を募る」という場において、


「しっかりと身なりを整えてくる事」


は、単純にその成功確率を上げる為にするべき行為であり、

逆にそのような身なりを整えて来ないという事は、

それだけで「成功確率を下げている行為」と言わるわけです。


それが人生における千載一遇のチャンスであり、

是が非でもそこで資金を手にしたいのであれば、

やはりそこで「身なりを整えて来ない事」は、


「年配者の大半が見た目の印象で人を判断するという

 その明らかな現実が全く見えていない経営者」



もしくは、


「それを捉えた物事の損得判断における感覚が鈍い経営者」


と思われても仕方がありません。


そう思われない為にも、

やはり「見た目」はそれなりに整え、

プレゼンをする段階ではサングラスを外す。


これくらいの事は当たり前のようにするべきであり、

まして、家族の葬式よりもマネーの虎を優先したと言うなら、

身なりを整えるだけの事で引き上げられる「成功確率」は、

何としてでも引き上げるべきだったと思います。


ただ、それを実際に「やっていない」その志願者を見れば、

その見た目そのものの印象がどうこうというところでは無く、


「ただそれだけ(身なりを整えるだけ)で、

 成功確率を引き上げられる現実に気付いていない事」



が、ほぼそのままマイナス評価になってしまうわけです。


それは言わば、世の中の大半の年配者の洞察が、

ほぼ客観的に「出来ていない」という事ですからね。


そのレベルの感覚も持てない人間には、

まず経営者の資質は無いとみなされても仕方がないと思います。


要するに、この志願者の敗因は、


「年配者転がしが下手だった事」


そして、


「大半の年配者が気にする物事を客観視出来ていなかった事」

「それを客観視した上で成功確率を上げる為の、

 ほんの些細な事さえやれていなかった事」

「そこに気付けないレベルの人間であると見なかれた事」



と言ったところでしょうか。


例えどんなにそのビジネスプランが優れたものであっても、

それを「やる人間」に経営者としての資質が無ければ、

基本、どんなビジネスをやってもまず成功はありえません。


そういう意味で、この志願者に関して言えばビジネスプラン以前の

その「経営者としての資質」が根本的に欠けていたところがあり、

そこをその姿勢や話の節々で普通に見抜かれてしまったというわけです。


「どうも自分は年配者に好かれない」


という人は是非、この動画を客観視してみてください。


ただ、決して「年配者に好かれる事」だけが、

必ずしもビジネスを成功させる秘訣ではありません。


「見た目がどうこうなんて、くだらない」


と思うのであれば、自分のフィールド、

自分の実力だけで成功出来る、

そんなビジネスを自分で展開すればいいだけの話です。


どちらかと言うと、私などは完全にそのタイプですね(笑)


それこそ「年配者転がし」がすこぶる下手なので。


以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、


「第2のモーニング娘プロデュース編」


の考察でした。


他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。

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2016年6月20日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリー:マネーの虎ビジネス学

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