マネーの虎、パンしか出さないレストラン開業編考察。

尾島です。

マネーの虎に学ぶビジネス学講座。

今日はこちらの

「パンしか出さないレストラン編」

を考察してみます。



マネーの虎、パンしか出さないレストラン編考察。


プレゼンターは29才のベーカリーコンサルタント。


パンしか出さないレストランの開業資金として、

希望した金額は7000万円でした。


マネーの虎好きの中では、

人気度、知名度が共に高い放送回の1つですね。


この放送回の動画を編集したお遊び動画もあるくらいです。


ただ、そのプレゼンテーションの内容にせよ、

志願者と社長達との駆け引きにせよ、

ビジネス的な視点ではあまり「中身が無いもの」で、

私的にはそこまで・・・という感じの放送回でした。


にも拘らず、この放送回に根強い人気があるのは、

やはり志願者の「ちょっと癖になるキャラ」が、

文字通り、ちょっと癖になるからだと思います(笑)


明らかにおかしかったりするわけでは無いのですが、


「ちょっと癖になる」


という表現がまさに適切で、

プレゼンテーションの結果を言えば出資額0円の、

完全な「ノーマネーフィニッシュ」だったのですが、

その要因の1つはこの「癖になるキャラクター」にもあったと思います。


テレビで見る分には「癖になるキャラクター」でも、」

たぶん、目の前に現れてプレゼンをされてしまうと、


「何か嫌だな~」


と思ってしまうところがあったのではないでしょうか。


勿論、ノーマネーでフィニッシュだったのは、

その「キャラクター」のせいだけでは無いと思うのですが


「7000万円という高額な希望額」


に対して、このキャラクターとそのプレゼンテーションの感じは、

どうにもお金を出そうと思えないものだったのだと思います。


パンしか出さないレストランとは。


ただ、この志願者の発想そのものは、

私は決して悪くは無かったのではないかと思います。


一応、表題では


「パンしか出さないレストラン」


となっていますが、この志願者がやりたかったのは、


「パンをメイン料理として楽しんでもらえるレストラン」


で、とくにパンだけを出す事に拘るというのではなく、

そこには「サラダやデザートがあっても良い」とした上で、


「お客さんの目の前に出してすぐに食べて貰う事」


を想定してパン料理を提供したいというものだったわけです。


これは志願者自身もプレゼンテーションの冒頭で言っていた事ですが


『パンと言う商品は「食べ頃」を想定して提供していない』


という事で、そこを「食べ頃」を想定してパン料理を作り、

そのレストラン内で、料理人が考える、

その「一番おいしいタイミング」でその場で食べて貰う。


これを想定したレストランを作りたいという話だったわけですね。


確かに普通のパン屋さんに並んでいるようなパンは、

料理人の方も、出来立ての状態で、

すぐに食べて貰う事だけを想定しては作っていないでしょうし、

実際にパンを買ったお客さんがいつ食べているかもわからないと思います。


パンという商品は、それが当たり前になっている為、

あくまでも「時間が経過しても食べられるもの」が普通であり、

それがパンの現状であり、現実でと言えます。


そんなパンの現状、現実を塗り替えるような、、

料理人がすぐに食べてもらう事を想定して作ったパン料理。


これを実際に提供していけるレストランを

この志願者は「作りたい」と言っていたわけです。


確かに出来立てのパン、焼き立てのパンはおいしいですから、

そういうパン料理メインのレストランがあれば、

私は普通に行ってみたいですし、需要もある気がします。


そこで普通のパン屋がやっているような

テイクアウト用のパンを併せて売ってもいいわけですからね。


実際、今でもそんなパン料理中心のレストランは、

私が知る限りでも無い気がするので、

発想は普通に面白かったんじゃないかと思うんです。


そして実際にこの志願者さんには、

料理の腕もあったと思いますし、

その発想に合うおいしいパン料理も作れたんじゃないかと思います。


少なからず、マネーの虎の放送映像を見るだけでも

それが伝わってくる感じでしたので、

そこは社長さん等も感じたのではないでしょうか。


ですが、それでも完全なノーマネーフィニッシュだったのは、

志願者自身のキャラクターも含めてプレゼンテーションの下手さから、

社長さん等に単純に「好かれなかった」という事と、

やはり出資希望額が大きすぎた事が大きな敗因だったと思います。


それこそプレゼンテーションの中で、この志願者は、


「過去の職場で女性のスタッフに総スカンを喰らった」


という話をしているところがあり、

何となく「人を使う事には長けていない人」に感じられました。


パン職人としてのパンの腕は一流だとしても、

レストランの経営となると、やはり話が変わってきます。


まして7000万円ものお金をつぎ込むというのであれば、

お店の規模もそれなりになると想定できますので、

当然、そこでは他のコックやスタッフを雇いますが、

この志願者にその「経営能力」はどう見ても無いように思えました。


事実、志願者自身もそういう経験は「無い」という事や、

経営上の経理などの数字的な部分は「苦手」と主張し、

そういう部分では「人」を雇って何とかすると言っていたのですが、

この志願者に資金を出す以上は、やはりその人が「トップ」になります。


この段階で「得意な人に任せればいい」という他力本願な姿勢で、

最初から7000万円もの資金を集めてお店を出すというのは、

どう考えても「無謀」であり、先の事が見えていないというか、


「自分の能力、自分が出来る事と出来ない事が見えていない」


というのが私の目から見ても明らかでした。


当の本人は「苦手な事は苦手と分かっている」とした上で、

自分が苦手な部分は人に任せてカバーすると言っているわけですが、

やはりそういうところで「人」を使うのは、その経営者であり、

その辺りをこの志願者は甘く考えているように思えたという事です。


「得意な人に任せれば何とかなるだろう」


これではまず、経営は上手くいきません。


それで上手くいくなら、誰も経営で失敗なんてしませんからね。


まさに腕だけはある職人が「自分の店を出したい」と夢を持ち、

ただお金さえ出してもらえれば何とかなるという考えを持って、

色々な現実が全く見えていないまま、

自分の理想だけを語っているようなプレゼンになってしまったわけです。


事実、この志願者のプレゼンテーションは、

自分のパン職人としての腕自慢、実力自慢ばかりで、

7000万円ものお金の動向や経営戦略的なものは、

ほとんどと言っていいレベルで語られていませんでした。


これでは社長等もまずお金を出す事は出来ないと思います。


せめて500~1000万円くらいの資金で、

自分一人か従業員を1人くらいを雇うくらいの規模から

身丈にあった経営展開を志願するべきだったと思いますね。


それであれば、十分にお金を出してもらえた可能性はあったと思います。


パン職人としての腕はあったようなので、

それくらいの事業規模での話であれば私なら出しました(笑)


パン料理をメインとしたレストランで、

昼はランチと通常のパン屋さんを兼ねていけば、

立地さえ間違わなければ普通にイケたんじゃないかと思いますので。


ただ、話を聞く限りの志願者の「経営能力」では、

いきなり7000万円ものお金を投じた

大型店舗でのレストラン展開はどう考えても危険過ぎだと思います。


結果的に言えばそれが一番の「敗因」だったんじゃないかと思います。


パンしか出さないレストラン。志願者のその後。


ちなみにこの志願者さんは今は京都の方で、

パン作り教室を長年継続してやられているようです。


確かにプレゼンテーションの雰囲気的には、


「出資をお願いする立場」


よりも、


「物事を教える立場」


の方が合っているような方なので、

パン作り教室の経営というのは、

方向性としても良かったんじゃないかと思います。


実際に上手くいっているみたいですしね。


パン料理をメインに出してくれるレストラン・・・。


代官山あたりに出来たら、普通に流行りそうです。


勿論、優秀なパン職人と優秀な経営者ありき、ですが。


以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、


「パンしか出さないレストラン開業編」


の考察でした。


他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。

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2016年6月10日 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリー:マネーの虎ビジネス学

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