マネーの虎、ミールソリューション型レストラン開業編考察。

尾島です。

マネーの虎に学ぶビジネス学講座。

今日はこちらの

「ミールソリューション型レストラン開業編」

を考察してみます。



マネーの虎、ミールソリューション型レストラン開業編考察。


プレゼンターは27才の料理人さん。


ミールソリューション型レストランの開業資金として、

希望した金額は1700万円でした。


ミールソリューション型レストラン?というワードは、

今現在でもそこまで聞きなれないものだと思います。


一応その「ミールソリューション」の意味合いとしては、


Meal=食事

Solution=解決



という意味らしく、要するに、


「食事を解決するレストラン?」


という意味合いになるのですが、

そもそもレストランは皆、そういうものだと思いますので、

もう少し噛み砕いた説明が必要なビジネスモデルだと思います。


一応、この当時でも米国の方では既にあったビジネスモデルで、

マネーの虎の志願者が言うのは、

レストランのシェフがその店舗において、

その場でお客さんと会話をしながら料理を作って提供するスタイル。


要するに、かなり細かな注文をその場で付けられる、

自由度の高いオーダー型の惣菜屋というイメージのようです。


「アメリカでそのスタイルのお店を目にした時、

 私はそこに日本の飲食業界の未来の姿を見た。」



と力説した若干27歳の志願者。


そして、その志願者自身が料理人としても拘りがあったようで、

拘りの手打ちパスタを持ちこんで社長達へと提供します。


ただ、ここでこの当時、

レストランチェーンの多店舗展開で成功していた

飲食の虎、安田久社長がキツい一言。


「お金と手間をかければおいしいものは作れて当たり前」


と豪語し、


「おいしいものはお金と手間がかかる」

「ただ、お金と手間がかかるものは儲からない」



という自身の飲食店経営における持論をぶつけます。


ただ、その後の安田久社長の顛末を捉える限りでは、

このような経営者としての考え方、姿勢こそが、

安田久社長のウィークポイントだったような気もしますが、

少なくとも、この当時はそのような考えで「成功」していたようです


ただ、私はとにかくお客さんの満足度を何よりも追及する、


「お客様第一主義」


でも、飲食店は成功出来るものだと思いますし、

せめて理念としてでもそこは追及するべきだと思いますので、

その後の安田久社長の顛末は、この時に考え方を捉えると、

なるべくしてそうなってしまった結果だと思います、、、。


ただ、この安田久社長の持論は別にしても、

この志願者が提案するミールソリューション型レストランは、

他の社長からも「コスト」の面で多くに指摘を受け始めます。


まずデパ地下等の多くの既存の「惣菜店」で、

何故、そのようなサービスをやらないのか。


やっていないのか。


その理由は他でもなく「手間がかかり過ぎる」というコスト面にあり、

一人一人のお客さんのニーズに料理人がその場で答えていくスタイルでは、

商品そのものの単価を格段に上げるない限りは回転が遅くなり、

どうやっても採算が取れない可能性が高いわけです。


実際にその「非効率性」は他の社長からも追及され、

そこで志願者は「非効率的なのは分かっている」と切り返し、


「非効率的で儲からないからこそ、とにかく頑張るんです。」


と、志願者は「若いから時間と労力は身を削って何とかする」と、

やや体育会系の根性論で押し切ろうとします。


ただ、その一言でほぼ全ての社長が、

おそらく出資を見送ったのではないでしょうか。


「事業として、経営者としては、

 その姿勢、考え方ではやっていけない。」



と、貞廣一鑑社長。


そして、ここで貞廣一鑑社長は志願者に質問をぶつけます。


「この事業を初めてやはり採算が取れなくなり、

 従業員に給料を払えなくなってしまった時、

 あなたはどうするのですか?」



ただ、私はこの質問は少々、意図が読み取れませんでした。


そして、貞廣一鑑社長がどういう答えを望んでいたのか、

どういう答えなら「正解(納得)」したのか。


それも、いまいちよくわからない展開になっていったのです。


確かに貞廣一鑑社長の言う、

若いので身を削って頑張れば・・・という考え方では、

事業として、経営者としては成り立たないと思います。


ですが、この志願者は先ほどの

従業員への給料が払えない状況という話でも、


「仮にそのような状況になっても、

 何としても従業員に給料を支払えるように、

 何とか売上を上げる努力をして頑張ります」



というような事しか言えませんでした。


ですが、その質問の前提が、


「事業がうまくいかないかった場合」


となると、これはもはや「手詰まり」の状態であり、

この志願者のような「それでも努力する」という答えを出すか、

すんなり明らかめて事業を畳むかのどちらかしかないと思うのです。


ただ、あの時点でのあの質問に対して言えば、

どちらの答えでも正解(納得)には至らなかったと思いますので、

結局、あの質問で貞廣一鑑社長が求めた答えは何だったのか、、、。


というより、質問が既に「手詰まりの前提」である事自体が、

私としては、あまりに無意味な質問だったとしか思えませんでした。


「そうならないように、どういう企業努力をするのか」


と言う意味合いの質問で、その経営戦略を、

その場で具体的に聞くというなら分かるのですが

話の流れ的にはそういう質問でも無かった気がします。


ですので、このプレゼンテーションの顛末に関しては、

決して事業モデルが魅力的なものだったとは言えませんが、

どう答えても八方塞がりな「問い」を突きつけられ、

その答えを決め手に「ノーマネー」にされてしまった、、、。


私としてはそんな印象を受けた放送回でした。


まあ、事業としても経営者としても、


「寝る間も惜しんで死ぬ気でやれば何とかなる」


という若さゆえに勢いだけが先立っていた傾向にありますので、

あのような「出口のない問答」が無かったとしても、

ノーマネーでフィニッシュという結果は変わらなかったと思いますが。


以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、


「ミールソリューション型レストラン開業編」


の考察でした。


他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。

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2016年6月1日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:マネーの虎ビジネス学

 

 

 

 

 

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